世界のサッカー フランス
世界のサッカーにはその時代を代表する戦術や戦い方、圧倒的な選手が必ずいるものです。時代をさかのぼるとオランダの「トータルフットボール」です。この時代は攻撃の選手は攻撃だけをして、守備の選手は守備だけをするというスタイルが一般的でした。しかし、オランダのクライフは違いました。クライフの考えは全員攻撃、全員守備という今のサッカーの基礎になった戦術でした。
クライフが考案した「トータルフットボール」は非常に魅力的なサッカーで見るものをワクワクさせました。フランスも同様に時代を象徴するスタイルを考え出しました。フランスのスタイルは華麗なパスで相手を崩していくというものでした。今までに無いようなスピードと判断力で出されるパスに相手チームは戸惑い、気が付けばゴール前でシュートを打たれているという状況でした。
この華麗なスタイルを作り出すきっかけになった選手がプラティニです。プラティニによって可能になった美しく、華麗なパスサッカーをフランスの人々は敬意をこめて「シャンパンサッカー」と名付けました。シャンパンのように美しく、上品なパスで相手を切り崩すという意味でこの名前になりました。この2つのスタイル、戦術は形を変えて現在にも引き継がれているのです。