世界のサッカー ゴール

歴代のサッカー日本代表選手のゴールシーンを集めて、そのランキングを作ったとして、上位にランクインする多くは、やはり近代日本サッカーのシーンでしょう。フィニッシュが綺麗なのはもとより、ゴールを生むまでのプロセスに劇的な成長を感じます。華麗なパスワークで相手を見事に切り崩したり、ドリブルやシュート力の個人技を見ても、そのレベルの向上は昔と現代を比べると一目瞭然です。

かつて木村和司というフリーキックのスペシャリストがいましたが、今では中村俊輔や本田圭佑が、欧州の大舞台やワールドカップなどで見事なフリーキックを決めています。1998年のフランスワールドカップに初出場するまで、日本は「世界と本気で戦える場」がありませんでした。親善試合でいくら強豪国を呼ぼうが、親善試合は親善試合という内容。しかし今では、ワールドカップに4大会連続で出場しており、内2回はベスト16に入り、「本気の世界サッカー」と対面してきました。

ご存知のとおりサッカーは点と取らなければゲームに勝てません。近代日本サッカーは急激な成長を遂げているとは言え、このゴール、つまりフィニッシュの精度がまだまだ世界レベルにはほど遠いです。中盤でのパスワークは上手くても、肝心のフィニッシュが上達しなくてはダメなのです。世界と日本の差は、色々と感じられますが、フィニッシュ能力に大きな差があるのもその1つです。